■Y字路 誕生25周年企画! 横尾忠則が様々な仕掛けを施した挑戦的作品集
2000年、故郷の兵庫県西脇市を訪れた横尾忠則は、簡易カメラで夜の三叉路をストロボ撮影した。
後日プリントした写真を見ると、そこには見慣れたはずの景色が全く異なる風景となって立ち現れた。
この写真からインスピレーションを得た横尾は「Y字路」シリーズに着手。
それらはやがて自身にとって重要なライフワークとなる。
Y字路誕生から今年で25周年、その特別企画として、
横尾自身が構成に様々な仕掛けを施したY字路の<絵画集><写真集>の2冊を同時刊行!
■『僕とY字路 Photograph』<写真集>
“現実かフェイクか――。新たな岐路が立ち上がる、まるで迷路のような闇のY字路写真集”。
写真撮影・構成は横尾忠則。反転や反復、そして乱丁とも思える展開に
時折闇の路地に引きずり込まれる、身体性で味わう写真集。
■著者プロフィール
横尾忠則(よこお・ただのり)
1936年兵庫県生まれ。現代美術家。1972年ニューヨーク近代美術館で個展。
その後もパリ、ヴェネツィア、サンパウロなど各国のビエンナーレに出品し、国内外の美術館にて個展を開催。
2012年に兵庫県立横尾忠則現代美術館、2013年には豊島横尾館を開館。
主な受賞、綬章に毎日芸術賞、ニューヨークADC殿堂入り、紫綬褒章、旭日小綬章、朝日賞、高松宮殿下記念世界文化賞など。
2022年に東京都名誉都民、2023年には日本芸術院会員、文化功労者に選ばれる。
著書に小説『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞)、『言葉を離れる』(講談社エッセイ賞)、小説『原郷の森』ほか多数。